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福井事件:特別抗告理由補充書を提出(2013.7.4)

福井事件弁護団は、2013年7月4日、最高裁に特別抗告理由補充書を提出しました。これは,特別抗告申立書の「第6 犯行態様及び犯人像に関する証拠(新証拠第3類型)についての経験則・論理則に反する重大な事実誤認及び明白性の判断方法等に関する判例違背」についての補充書面です。

  今回の補充書(1)は,異議審決定のうち,「犯行態様及び犯人像に関する新証拠」についての判断部分に関するものです。弁護団は,異議審決定が出る前の段階で,仮に異議審が開始決定と違う判断をする場合にはどのような判断があり得るかについてシミュレーションをしていましたが,この「犯行態様及び犯人像に関する新証拠」の部分については,これを覆す理由付けをすることは,全く不可能とは言えないまでも極めて困難であろうと考えていました。

   案の定,異議審決定のこの部分の判断は,文章は一見するともっともらしく流れていますが,少し注意して検討すると,弁護団の主張に正面から応答せず,開始決定の判断を巧みにかわして結論を導いていることが分かります。

  そこで,異議審決定に含まれる数々の重大な問題のうち,特にその不当さが際立つ犯行態様及び犯人像に関する争点について,それを明確化して早期に裁判所に提示することを本補充書(1)の目的としています。

  具体的な内容としては,「激高の余り極度の興奮状態となって無我夢中で灰皿で頭部を強打し,電気カーペットコードで首を絞め,包丁でめった突きにした」との確定判決の認定について,それと矛盾する法医学者の証言等の重要な新証拠の内容を直接引用して丁寧に説明し,それによって当然生ずる重大な疑問を浮き彫りにし,それについて異議審決定がいかに何も説明していないかを明らかにすることができているのではないかと思います。

  特別抗告申立書や本補充書(1)のみによっても,異議審決定を取り消すだけの十分な根拠を提示していると思いますが,今後さらに,本件が冤罪であることをより明らかにすべく努力を継続していく予定です。

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 ★130703特別抗告申立理由補充書(1)(仮名版).doc