冤罪(誤判)防止コム >> 足利事件再審公判 >> -速報-弁護人9・18付けで「録音テープ等の開示に関する意見書」提出―開示方法に関する交渉に応じると回答

-速報-弁護人9・18付けで「録音テープ等の開示に関する意見書」提出―開示方法に関する交渉に応じると回答

 弁護人は、9月18日付けで「録音テープ等の開示に関する意見書」を宇都宮地裁に提出しました。その要旨は次のとおり。

(1)   検察官は、「争点が一切存在しない」とするが、再審公判の争点は、確定審の旧証拠中の科警研のDNA型鑑定書及び菅家利和氏の自白(公判廷での自白を含む)の証拠排除の申立に理由があるかである。

検察官は、科警研のDNA型鑑定及び菅家氏の自白の証拠能力に関する意見を述べないまま「争点が一切存在しない」とか「証拠排除の判断ないしそのための事案の取調べなどおよそ必要がなく、仮に、そうしたことを行うとすれば、裁判所自身が刑事裁判の制度目的を逸脱する訴訟活動を事実上認めるに等しく、正に背理というほかはない」などと言うことはできない。

(2)   検察官が本来あるべき姿だという今後の審理予定の意味を見れば、本件録音テープ等の任意開示には応じるが、その前提として、裁判所は、本件録音テープ等を公判廷で一切取り調べることなく、鈴木教授の尋問を終えたら、直ちに無罪判決を下すべきであると主張しているのである。弁護人は、本件録音テープ等の取調べに引き続く証拠調べとして、取り調べ検察官である森川大司だけを請求する考えを既に明らかにしているにもかかわらず、検察官がこのように主張するのは、本件録音テープ等を聴取すれば、森川検事は、本件第1審の公判審理中、違法な取り調べを継続して菅家氏を心理的支配下に置いて自白を維持させ、第1審裁判官は、そのことを知らされなかったという衝撃的な事実が明らかになるのではないか、と考えられる。

(3)   検察官の開示条件は認めてもよい。但し菅家氏の弁護人は13名いるので第三者と弁護人を同視することは弁護活動を制約することだから応じられない。

(4)   以下の釈明に回答せよ。

①   本件取調べテープの原本の保管者は誰か?

②   ダビングしたものは何本存在するか?

③   ダビングしたテープの所持者は誰か?

④   反訳文は何通存在するか?

⑤   反訳文の所持者は誰か?